デジタルコンテンツカタログ 2023

ウチダ デジタルコンテンツカタログ Vol.133


>> P.5

ジタルエコシステムを通して、『公正に個別最適化された学び』の実現を目指しています」文部科学省も推進する学習eポータルで何ができるか「海外に比べて、日本はデジタルエコシステムの重要性に気づくのが遅れた」と山田理事は言うが、文部科学省もその普及に向けて本腰を入れ始めた。その一例が、「学習eポータル」。これも、デジタルエコシステムの考え方に基づいている。学習eポータルで何ができるか。内田洋行が提供している学習eポータル「L-Gate」を例に挙げてみると、1L-Gateにログインすれば、文科省のCBTシステムであるMEXCBTや、様々な企業のツールやコンテンツに自動でログイン。学習者は、ツールやコンテンツの垣根を意識せず、学校からでも家からでも、シームレスに使える。2MEXCBTや各社のコンテンツ等の学びのデジタルエコシステム利用データが自動で統合されるので、指導者は子ども一人ひとりの学習状況を把握・管理しやすくなる。「データ駆動型」の教育が促進される。3校務支援システム上の名簿情報を、L-Gate経由で様々なツールやコンテンツに反映できる。大手クラウドサービスのアカウントも、L-Gateから更新や削除等ができる。「学習eポータルは、個別最適な学びという新しい教育を進めていく上で欠かせない『教育インフラ』と言えるでしょう」と、山田理事はその重要性を強調する。そのため、日本でも学習eポータルを提供する企業が増えてきた。どんな視点で、学習eポータルを選べばよいのだろうか。「まずは、より多く、より多様な製品と連携できるか。ただし連携できる数さえ多ければいいというものではなく、高度な相互運用性が保証され簡単に接続できることが重要です。国際的に評価されている製品を選ぶのも一つ大学・学校カリキュラムシラバス管理アプリツールリポジトリテストバンク教材素材リポジトリ学習目標パスウエイeポートフォリオ出版社素材・コンテンツリポジトリ学習者スマート端末学習者ブラウザ1EdTech技術標準によるシームレスな事業統合匿名化学習者ポータルLMS学習データストア学習ビックデータ解析サービスWEBブラウザデジタルバッジ登録ベンダーアプリ・ツールリポジトリデジタルバッジ発行アドバイス電子図書館教務情報システムERP経営支援システム成績証明書発行情報銀行/ブロックチェーン流通基盤の手でしょう」と、山田理事は薦める。「たとえばL-Gateは、1EdTechConsortiumのeラーニングアワードで、日本の製品として初めてブロンズアワードを受賞しました。1EdTech技術標準に準拠し、MEXCBT等との連携が優れている点が高く評価され、デジタルエコシステムの好例だと世界で認められたのです」目指す教育を実現するために先生や教育委員会も発想の転換をデジタルエコシステムが普及すれば、多様な製品を組み合わせて使うことが容易になり、教育現場の要望に合わせたICT環境を作りやすくなるメリットもある。「今までは、まず製品ありきで、『これを使ってどんな教育ができるか』を考える傾向がありました。そうではなく、まず『目指す教育』ありきで、その実現のために様々な製品を組み合わせ、最適な環境を作る。企業とも積極的に連携して、目指す教育のための環境をいっしょに検討する。そんな発想の転換が、先生方や教育委員会、そして企業にも求められます。そのためのコンサルティングサービスも、日本IMS協会は今後お手伝いしていきたいと考えています」教育デジタルコンテンツカタログ20235


<< | < | > | >>