デジタルコンテンツカタログ 2023

ウチダ デジタルコンテンツカタログ Vol.133


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事例02姫路市立安室小学校様校長先生にお話をお伺いしました。EduMallの利用履歴を拝見したところ、児童のコンテンツ利用が進んでいるようですが、校長先生から先生方に何か特別な指導をされているのでしょうか?学習者用端末の利用について、私からは特別な指導はしていませんが、先生方には「上手に利用してください。」と話しています。この学校では、情報担当の先生を中心としながら、各学年に1人のICT担当の先生を置いています。情報担当の先生が校内研修を行ってくれていますが、その後は、各学年のICT担当の先生を中心に学年内に横展開をしてくれています。学年内の話し合いの中で共有されるこ校長角倉要先生教諭(英語)大原静香先生教諭(家庭)東山晶子先生とが、ICTやコンテンツの利用促進につながっていると思います。同時に、今回のコロナ状況による学級閉鎖や休校に伴い、日々の児童との連絡が、お手紙からICTに変わったことも、ICT機器を日常的に使う大きなきっかけになっていると思います。学習者用端末の持ち帰り利用に関して本校では、学級閉鎖や休校などでの持ち帰り以外では、先生方の裁量で必要に応じて持ち帰りを実施してもらっています。教科の進行上必要な場合や、長期休暇での学習等で利用されています。心配していた学習者用端末の故障・破損については、今年度は2,3台なので、想定よりも児童は大事に使ってくれています。先生方にお話をお伺いしました。学習者用デジタル教科書を利用して学習者用端末を起動し、L-Gate®からEduMallアイコンをクリックしたら、ID・パスワードの入力無しで※1簡単にデジタル教科書が使えるので、授業の中でも使いやすいです。また、利用が習慣づいてきているので、家庭科教室や、英語教室で利用する時も、次の時間に使うと連絡しておけば、児童が教室に起動した状態で持ってきてくれます。逆に利用しないと児童から「使わないの?」と言われることもあります。授業での使い方、1人1台利用での変化について家庭科私は、育児休業で2学期から担当をしたのですが、児童は、1学期の縫い物(ミシン)の授業でデジタル教科書を利用したようで、「普段は、先生が回ってきた時に教えてもらうけど、自分の手元で動画が見られて、分からないときでも繰り返し動画を見て、自分で進めることができたので、よく分かった。」と話しています。2学期の栄養素の勉強では、教科書の文章や栄養素の分類を、児童自身が色分けを行うことで、視覚的にも効果があったと思います。調理実習では、児童の学習者用端末は使えませんでしたが、電子黒板でこれから作る料理の作り方や完成したものを見せることで、「完成のイメージがしやすくなり、分かりやすかった。」という声が多くありました。デジタル教科書を利用することで、学習のイメージが可視化され、分からないことも動画等を自分で見ることで、児童の理解に役立っていると思います。英語科昨年は、4年生の担任で、学習者用端末を使用し、Let’sTry!やbananaチャンツ等のコンテンツを利用して、授業を行っていました。5・6年生の学習者用デジタル教科書を使った英語の授業は、今年から始めました。最初は、児童の画面が見えないことから、何か違うことをしているのではないか、と心配していましたが、地域の中学校の研修等に参加して色々な活用方法を紹介して頂き、今は授業に取り入れています。5・6年生の授業では、全体学習で指導者用デジタル教科書を電子黒板で表示して授業を行いますが、動画を見せる時に教室の場所によっては、光の加減で見にくい場所があり、その場合には児童の端末でも同時に同じ動画を再生して学習しています。その時に音声は、指導者用デジタル教科書のものをスピーカーで流して、児童の端末の動画は無音で再生して利用しています。最初は字幕なしで見せますが、繰り返し見る時には、その児童の理解度に合わせて、字幕の有無や英語・日本語表示を児童自身で変更して学習を行っています。それによって、児童の内容理解が深まり、授業の最後に学習した内容について分かったことをワークシートに書かせるのですが、その文章量が1学期と比較して増えました。また、チャンツと単語の練習については、全体学習した後、児童自身の端末で自分のペースで繰り返し学習を行うことで、児童のスピーキング能力は上がっているように感じます。授業の最後に行う発表練習では、今までは単語が読めない時には、すぐに私に聞きに来ていました。しかし、学習者用デジタル教科書を利用し始めてからは、読めない単語があった時には、まず児童自身でデジタル教科書を使って調べるようになりました。※1姫路市様では、L-Gate®とEduMallはGoogleアカウントでSSO連携されています。このアカウントは教育委員会様で管理されており、さらにシステム間の名簿連携機能によって自動連携されているので、現場の先生はアカウント管理の必要はなく、また、児童も先生も簡単にEduMallを利用できる環境となっています。教育デジタルコンテンツカタログ202337


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