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「自分なり」を出そうと工夫するし、自分と似た考え・違う考えなのは誰かもわかるから、対話する相手も自分で決められます。1人1台のおかげで、子供同士がつながりやすくなりました。その結果、自分のアイデアの質を高めたり広げたり、学習の質が高まっています。先生も、誰が、どんな学びをしているかを正確に把握できるので、安心して子供に学習を任せられ、適切な指導や助言ができます。GIGA環境で「個別最適な学び」と聞くと、一人ひとりが端末に向かって「孤立して学んでいる」イメージが浮かぶかもしれませんが、逆なんですよ。個別に学習を進めているのに、以前よりもずっと密接に、友達や先生と繋がりながら学んでいるんです。「わかる」から「できる」へ先生の意識を変える志儀佐藤一昔前なら、「他者参照」はカンニングだとして禁止されていたでしょうね。先生方の授業観や教育観の変化が、求められている気がします。今までの授業って、すべての子供が「わかる」を目指してたんですよ。学習を子供に任せたら、「わからない」んじゃないかと不安なので、なかなか任せられないんです。でも、今の教育が目指してるのは、子供が「できる」ようになることです。「コンテンツベースからコンピテンシーベースへ」とは、「わかる」から「できる」へと変わりましょう、ということなんです。その意味は、子供に学習を任せなGIGAスクール構想,新たな学習観,働き方改革への熱意・モチベーションの心情曲線いと実感できません。GIGA先進地域である自治体でも、最初は半信半疑で子供に任せてみたら、先生の想像を超えて、子供が自分で学習を進めることが「できた」。その姿を見て、先生は驚き、感動し、ではもっと任せてみようという感じで、先生の意識が変わり、授業が変わっていきました。そもそも今までも、授業以外は子供に「任せて」いたんですよ。たとえば掃除の時間も、最初は掃除の仕方を指導しますが、あとは基本的に子供たちに任せますよね。先生が逐一指導したりしません。学習も同様に、子供に任せられるはずなんです。最初は手取り足取りしっかり教える必要がありますが、子供に力がついていくにつれ、少しずつ子供に任せて、手離れしていく。学習の主導権は子供に渡すけれども、常に見守っていて、適宜サポートする。そんなスモールステップで、任せていけばいいと思います。ていきます。たとえばスキーも、最初はコーチから「ボーゲンは足をハの字に開いて」と教わりますが、よくわかりませんよね。でも何度も滑ってるうちに、足の開き方とか、力の入れ方とかがわかってくる。教わったことが、だんだん腑に落ちてきて、「できる」ようになっていきます。最初から完璧を目指して時間をかけるよりも、不完全でもいいから、数をこなして、経験を積む。そうした方が、「できる」ことは多くなります。この「何度も繰り返し行う」のに、GIGA端末は最適です。作文や算数の図も、何度も消したり書いたり試行錯誤しやすいですよね。GIGA端末の活用に限らないですが、子供は「できる」経験を積み重ねると、学習が楽しくなり、学校に行くのが楽しみになります。今までの学校は、「できる」経験を与える機会が、少なかったかも知れません。志儀先生の意識が変わるために志儀そのためには、子供に自由には、どうすればいいのでしょうか?使わせた方がいいのでしょうね。佐藤繰り返し、しつこくやることですね。何度もやっているうちに、「わかる」ようになって、「できる」ようになっ佐藤慣れるにつれて制限を緩めていくのがいいと思います。初めてGIGA端末に触れる子供に、自由に教育デジタルコンテンツカタログ20247