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的な学習者になるのだから、どんなツールやデジタルコンテンツを使うかも子供に任せるべきだと考えています。我々大人も、便利そうなツールを自分で探して使いますよね。それと同じです。「この実践では、このツールやデジタルコンテンツを使います」と先生が決めるのではなく、子供一人ひとりが考えて、選べるようになってほしいのです。自分が教員だった頃は、ICTは教師が使うモノでした。どんなICTを使うかも、教師が決めていました。でもGIGA環境下では、ICTは子供が使うモノになり、何を使うかも子供が選ぶようになりました。これは大きな変化です。志儀そのためには、子供が簡単に使えるやデジタルコンテンツが、たくさんあった方がいいですね。佐藤そうですね。「子供の選択肢を増やす」と考えるといいでしょう。志儀様々なツールやデジタルコンテンツを使うとなると、アカウント管理が大変になりそうです。佐藤最終的には、子供が自分でアカウントを管理できるようになればいいと思います。我々大人も、アカウント管理には苦労しますよね。私もしょっちゅうアカウントとパスワードを忘れて、再発行しています(笑)。でも、そういうことも含めて、この情報社会で生きるということじゃないですか。だから、子供にも、早いうちから経験させてもいいと思います。もちろん小学生にアカウントの管理をさせるのは荷が重いですから、そこは先生が管理した方がいいでしょうけれども、中学・高校生は、十分自分「わかる」から「できる」へ教育観が変わります。使っていいよと無制限で使わせても、何をすればいいかわからず途方に暮れ、学習で使えません。最初は制限をかけて、「こう使ってみよう」とハッキリと指示をする。そして、慣れてくるに従って、制限を緩くし、自由に使わせていくのがいいと思います。NEXTGIGAで求められる学習環境とは志儀こうした学びをするためには、どんな学習環境が必要なのでしょうか。佐藤先生は、文部科学省の各種プロジェクトにも関与され、様々な現場を拝見されていると思いますが、その観点からお伺いさせてください。佐藤リーディングDXでは、どの学校にも整備されている一般的な環境下での実践を開発し、全国に広めようとしています。一般的な環境とはGIGAスクール構想で整備された1人1台端末、クラウド、ネットワーク環境ですね。なぜかというと、学校を卒業して大人になってからも、同じような学習環境で学んでいける普遍的な力を育みたいからです。学校でしか使わないような特定のツールに依存した実践では、学校を卒業したらできなくなる恐れがあります。同時に、国は子供一人ひとりが主体8WEBからもカタログをご覧いただけます。www.uchida.co.jp/education/catalog