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活用事例児童生徒に情報活用能力を育むためデジタル版『私たちと情報』(発行:Gakken)を活用「教育の情報化」「情報活用能力を学習の基盤とした資質・能力の育成」に力を注ぐ、青森県六ケ所村教育委員会の木村智グループマネージャーにお話を聞いてきました。―早速ですが、授業でのデジタル版『私たちと情報』の活用事例を聞かせてください。本村では「六ケ所村学校教育情報化推進計画」の基本目標に「情報活用能力の育成」を掲げています。これを受け、小中高での12年間を網羅した「六ケ所村版情報活用能力の段階表」を作成し、各校に取り組んでもらっています。その際、段階表に『私たちと情報』を活用できる項目に印を付けて指導の目安にしています。この目安をもとに、児童生徒の実態を考慮しながら、指導していただいています。青森県六ケ所村立千歳平小学校実際、昨年の秋に実施されたJAET全国青森大会での公開授業では、六ケ所村立千歳平小学校5年生クラスの総合的な学習の時間に、デジタル版『私たちの情報』を使っての『農業の村「六ケ所村」〜これか青森県六ケ所村教育委員会学務課指導グループグループマネージャー木村智面を共有して自分の考えを他者に伝えることも簡単にできます。公開授業ではデジタル版『私たちと情報』を活用して、信用できるWebページの見つけ方を確認していた。(六ケ所村立千歳平小学校)―EduMallを利用するメリットをお聞かせください。教える側のメリットとしては、ボックス機能があります。この機能を使うことで、児童生徒に授業で使ってもらいたいコンテンツにスムーズに誘導できます。児童生徒が操作するうえで支障が出るのがログイン作業ですが、EduMallはシングルサインオンに対応していますので、スムーズにログインすることができ、ストレスなく操作ができます。児童生徒が使いたいとき、すぐに開くことができるのは、自ら学習を進めるうえで大きなメリットだと考えます。らの農業について考えよう〜』が行われ、ICTを活用して、村の農業従事者が抱える課題を解決するための一つの解決策となる「スマート農業」について、みんなで考えました。―デジタル版『私たちと情報』のメリットをお聞かせください。デジタル版の最大のメリットは、タブレット端末1台で学習が成立することです。調べ学習やまとめをしながら、必要に応じて同じ端末内で『私たちと情報』を開いて学習を進めることができます。紙媒体の『私たちと情報』は、端末の横に置いて学習する必要があり、机の上が多少、煩雑になりやすいのですが、デジタル版なら端末1台分のスペースでよいので、作業スペースの確保につながり、効率もよくなります。持ち帰る際も、ランドセル等の重量軽減にもつながります。機能面でのメリットは、画面の拡大縮小が簡単にできることで、児童生徒が見たい部分を必要に応じて拡大縮小をできることが挙げられます。また、書き込みや付箋機能があり、学習の足跡が残せることで、画教育デジタルコンテンツカタログ202451